マジェスティー125(コマジェ)を手放すまでの葛藤-#1コマジェの良さと数々の思い出

ぼるよにはこれまで愛車が2台ありました。

1台はツーリングに行くためのHONDAのCB400SB。

cb400sb
ぼるよスーパーというネーミングは、もちろんこの「スーパーぼるどーる」からとりました(笑)

そしてもう1台は、YAMAHAのマジェスティー125。
通称「コマジェ」です。

majesty125

このコマジェですが、Youtubeにも何度か登場しています。

コマジェは身長157cmのぼるよでも足つきがとてもよく、しかも125CCにしてはかなり大きめで、ビックスクーターのような安定感がありながら車重はそれほど重くなく、シートの座り心地がバツグンの、それはそれはとても乗りやすいお気に入りのバイクでした。

コマジェは、今のようにぼるよがバイクライフを送るようになったきっかけをくれた大切なバイクです。
小型AT免許をとる際に購入し、ずっと愛用していました。そんなコマジェとの思い出はたくさんあります。

ツーリングやキャンプの楽しさを教えてくれたコマジェ

小型免許を取得した翌日に、箱根まで紅葉を見に、AKスーパーのフォルツアと共に初めてのツーリングに出ました。

フォルツアとコマジェ

免許をとったばかりなので初めは怖くて仕方ありませんでしたが、銀座を抜けて国道1号に入ってからはだんだんと慣れて来て、大田区あたりを走っている頃にはとてもとても楽しくなってきたのです。

紅葉見頃の三連休の初日とあって箱根近辺は大渋滞でしたが、それでも何とか無事に到着し、楽しい初めてのツーリングが成功したのです。
ちなみに、この翌日に向かった強羅のキツめの坂でUターンをさせられた時には怖くてコマジェを倒してしまいましたが…。
これが初めての立ちゴケというやつでしょうか💦
(コマジェをコカしたのはこの時と、のちにもう1回の合計2回だけです。)

そして今では考えられませんが成田まで行き、いきなり一泊するため現地に着いてからアパホテルを予約し、成田山新勝寺や近くの飲み屋さんでお酒を飲んだりという楽しみ方もしてみました。
今なら成田は日帰りの距離ですが、当時は下道で行き、泊まりたくなる程の道のりに感じました(笑)

寒い冬の日には、茨城県の水戸の方にある「南海部品」に行き、そこでもホテルを探して一泊し、翌日は千葉県の香取神社を周って帰って来たりと、いわゆる「お泊りツーリング」の前身ですね(笑)

初めて入ったツーリングクラブで房総半島を一周するという、マスツーリングの楽しさも経験しました。

翌年のお盆には福島県の羽鳥湖まで行き、バンガロー泊ですが初めてのキャンプツーリングも体験。


夏の日の自然の中にいる気持ち良さに、AKスーパーがえらく感動していたのを覚えています(笑)

街乗り・買い物にも大活躍だったコマジェ

コマジェは下道ツーリングで楽しませてくれたのはモチロンのこと、都心の街中の移動にも大活躍してくれました。

大きなリアボックスもつけたので買い物にもとても役立ってくれました。コンビニフックも標準で付いていたのでビニール袋もかけられるし、それはそれは便利な乗り物でした。

ある時、茨城県にある大洗のおさかな市場まで行った時には、AKスーパーがぶりだったか何か大きなお魚を「買って帰りたい」というので、仕方なくコマジェのシート下に入れて勝どきまで帰ったこともあります。

その時はまだ大きなキャリアボックスを付けておらず、他の荷物もあったのでシート下に入れるしかなかったのです。

おさかな屋さんでもちろん氷をたくさんもらいましたが、帰路の途中で確認すると、もうすっかり溶けていました…。

そう、大事なコマジェのシート下が水浸し…というか水槽のようなっていたのです…(;’∀’)

「買って帰りたい」と駄々をこねたAKスーパーを若干恨みつつ、帰宅してからシートの中を洗剤とブラシで一生懸命洗ったのも、良い思い出です(笑)

コマジェの危機(1度目)

そんなコマジェとは、何度かお別れの危機があったのです。

1度目は、そう、中型免許をとりCB400BSを購入した時です。

その時住んでいたマンションの駐輪場には、CBとコマジェの2台は停められないので、別の少し離れた駐輪場に停めておいたのですが、ほぼ1年近く放置状態でした。

この頃はCBに慣れようと思い、あえて楽なコマジェには乗らないようにしていたのです。

マニュアル初心者のぼるよには、CBは重くて足つきもギリギリで最初は大変でした。
コマジェなら…と思いながらも、ここでコマジェに乗ってしまったら、もうCBに乗りたくなくなってしまうかもしれない。

そう思い我慢していたのです。

コマジェの復活(1度目)

そして1年近くたったある時、ふとそろそろコマジェにも乗ってみたいと思ったのです。
しばらく放置していたのでバッテリーがあがっている事を覚悟のうえ、エンジンを掛けてみたら…

なんと!
かかったんですねぇ一発で!

そのタフさにびっくりし、とても愛しく感じたのを覚えています。
ただ、残念ながらタイヤがパンクしていました。

なので近くのガソリンスタンドまで持っていき、直してもらったのです。
確かオイル交換も一緒にやってもらって。
それから走ってみると、とてもいー感じに走ってくれるのです。

しばらく放置していたとは思えないくらい、いい走り👍

なので、2りんかんでタイヤも新品に交換しました。前後とも。
すると、ますます安定の走り(笑)

前のタイヤは堅かったのか、轍なんかがあるとたまに「ズリっ」となる感じで怖かったのですが、そういう事もなくなり安定感バツグンのバイクに生まれ変わったのです。

当時のyoutubeにもアップしましたが、放置していたことを後悔し「ごめんね」という気持ちを込めてキレイに磨き、ステッカーチューンをしてあげて復活させたのです。

もう、本当に「愛着が湧く❤」とはこの事だ、と実感しました。

この時の動画があるので、良かったら見てみて下さい(かなり古いですが💦)

コマジェの危機(2度目)

復活してからのコマジェはAKスーパーの通勤バイクとしても活躍してくれていました。

都心の移動がラクだし、大きなボックスをつけたので、AKもビジネスバックが入るので気に入っていたんです。

でも、ある秋の朝、ふと停めておいた地面に何かが漏れたようなシミがうっすら見えたのです。
その時はそんな気にしなかったのですが、その後もまた目にとまったんです。

何か漏れているのかと、コマジェの下を覗いてみますがあまりよくわかりません。

ある時、とうとうシミがだんだんハッキリしてきて、これは「完全に漏れてるな」とわかる程になりました。

そして初めの頃は下を覗いても確認出来なかった漏れが、ぼるよにも確認出来る程の早さで、ポタポタと漏れるようになってききたのです。

慌てて2りんかんやライコランドに乗って行き、見てもらえるか聞いてみたのですが、コマジェというのは「部品の取り寄せがヤマハ(YSP)でしか出来ない」だったかな?確かそんな内容で、

「原因を突き止めたとしても、部品の取り寄せが出来ないのでこちらでは直せないんです。」
と言われた記憶があります。

なので、この時はまだ「原因」はハッキリしないままでした。
ちょっと下を覗いて見てもらった限りでは、「おそらくドレインボルトが…。」という程度しかわかりませんでした。

しばらく観察してみましたが、どこから垂れて来てるのかがわからなかったんです。どこかから伝って、ポタって下に落ちるみたいな感じがするのです…。

YSPに電話をして聞いてみると、
「治せるとは思うけど、見てみて、場合によっては10万円以上(もしかしたらもう1台スクーターが買えるくらい)になってしまう可能性もある。」
との事でした。

どうしたもんかと心を痛めて悩んでいるうちに、季節は春へと…。

心の中のどこかに「買い替え」もあったのでしょう…実はこの年の東京モーターサイクルショーに行った時には、ぼるよはスクーターばかり跨っていたんです。

自然とスクーターに目が行き、足つきを確認していました。

この時の動画があるので、良かったら見てみて下さい

コマジェの復活(2度目)

買い替えるにしても、どうしても欲しいスクーターが見つからないまま季節は流れてゆきました。

「どうしてコマジェは廃盤になってしまったのだろう」
「新車で売っていればまたコマジェを買うのに!」
と何度思ったことでしょう…。

地面に這いつくばって覗いてみるだけではよくわからないので、スマホをエンジンの下に入れて写真を撮ってみました。

それをAKの知人で元レーサーに見せたところ、彼的には何か原因の察しがついたらしく、色々調べてYSPに電話して問い合わせてくれたのです。

そして、「YSP川崎中央店で治してもらえそうだから行って見れば?」と。

彼の言う通り「YSP川崎中央店」で治して頂くことになったのです。
ここでは世界一の整備士さんが、見事にコマジェを復活させてくれました。
確か原因はオイルシールの劣化だったかな…。

この時の動画があるので、良かったら見てみて下さい

コマジェの危機(3度目)

再度復活したコマジェですが、ある日、コマジェで通勤したAKスーパーから連絡がありました。

コマジェのエンジンが掛からない。」と。

帰宅しようとしたら、朝は何ともなかったコマジェのエンジンが掛からないそうなのです。
その日はとりあえず電車で帰宅。

バッテリーあがりくらいしか推測が出来ないので、翌日コマジェを停めてある駐輪場まで行き、バッテリーを外して持ち帰りました。

充電してからまた駐輪場まで取り付けに行ったのですが、エンジンはかかりませんでした。
AKが色々調べてくれてプラグやバッテリーも新しいものに交換してくれたのですが、全くエンジンが掛かる気配がしませんでした。

動かなくなった場所が自宅ではないので、出来る事は限られます。
なので、この時は1度手放すことを決心しました。

色んな不動バイクを自分で修理して、外装もキレイに出来る知人に引き取ってもらうことにしたのです。

動かなくなった場所までトラックで来てもらい、引き取ってもらいました。
悲しかったですが、ここで初めてコマジェとは「お別れ」をしたのです

ですが、その後連絡があり、
「何故だかわからないけどエンジンがかかった。」と。

確かに引き取ってもらう前にはかからなかったエンジンなのですが、
「ちょっと掃除をした程度で修理はまだ何もしていない。」という話だったのです。

気になる点をチェックしてくれつつ、数日走らせて様子を見てくれていたのですが、エンジンが止まったり掛からなくなったりという現象はないとのことでした。

どうやら不思議と回復した様子だったので、わざわざ引き取りに来てもらったコマジェですが、この時は一旦返してもらう事にしたのです。

何故なら、引き取ってもらった後に「次に買うバイク」を探したのですが、この時も中々「欲しいバイク」が見つからないのです。

しかもこの時は、フォルツアにもちょっと不都合があり乗れない状態だったのです。
当時我が家には車がなかったので、都内の移動や買い物にはスクーターが必要だったのです。

フォルツア・コマジェ、どちらもない!

という状況は、われわれにとってはとても不便で考えられない事態でした。
どこにも行けない」と。

実際にはバスや電車があるので行けるのですが(笑)

そして、どうせ新しいスクーターを買うならば125CCよりも一応高速にも乗れる150CCが良いという話になり、2人とも色々と候補車を探しました。

ぼるよの足つき問題と、AKのバイクへのこだわりと、そして排気量の問題から、中々欲しいバイクが見つからず。

「よし、コレ買おう!」とならないのです。
「まぁ、コレでもいっか…。」という程度なのです。

その程度だと中々テンションがあがらず、「コレ買います!」と言えないんですよね…。

なので、一旦自然回復したコマジェを返してもらったのです。
コマジェが元気なうちに、次の候補者を探しておこうと。

それからは嘘のように全く順調に快適に走ってくれていました。
ただ、「いつ突然止まるか、動かなくなるかわからない。」
という不安は拭いきれませんでしたが…。

なので、次に動かなくなったら乗り換えようか…という話をAKとはしていたのですが…。

コマジェの危機(3度目)

そんな一時期快適だったコマジェですが、その年の年末に、またもや突如不調になってしまったのです。

今回は部品を交換すれば治るだろう、という状況ではあったのです。

とりあえず一旦見てもらおうかと思い、近くのバイク屋さんに電話をしてみましたが、あいにく年末最終日でもう年内の作業はいっぱいとの事でした。

何度もちょくちょくお金をかけて治しても、また次に他が壊れるかもしれない…。
そんな悩みに心を痛めます。

そして、このままでは年末年始はスクーターがない状況になってしまいます。

年末の買い物やら何やらで、絶対にスクーターは必要…。
でも年内に修理はしてもらえない。

どーすんの??

フォルツアの復活

そこで、こちらもどうしようか迷いつつ放置していたフォルツアをいじってみる事に…。

フォルツアの不調というのは、ガソリンを入れる部分のカバーが開かなくなったのです。

手動で開けるのではなく、ボタンを押すと電気?で連動してプラスチックのカバーがパコっと開く仕様なのですが、それがうんともすんともいわない。
どうやら、ワイヤーか何かが切れてるのか外れたのか…みたいなそんな感じだったと思います。

なので、バイク自体は不調ではなかったのですが、ガソリンを入れられないので乗れなかったのです(;’∀’)

もちろんこれはバイク屋さんに行けば治してもらえるのだと思いますが、AKスーパーもちょうど買い替えに悩んでいました。
そして決心がつかないまま日々悩みながらコマジェに乗っていた、という訳です。

なので、何とかフォルツアのそのガソリンカバーが開かないか、何度か二人でボタンを押してみたのですが、やはり開く気配なし。

でも、ぼるよが色々押し方を変えてやってみたら、一瞬何か反応が…。
で、期待を込めてもう一度押してみたら…

パカっ!

パカっ!と開いたのです。

「開いた!」

2人して大喜びです(笑)

次にエンジンをかけてみました。
が、残念ながらバッテリーは外していなかったので、あがっちゃったみたいです。

フォルツアのバッテリーって、外すのがとっても大変なんですね…。
シートの中に顔を突っ込んで、狭いところのネジを回して、落とさないようにネジを捕獲して…。

AKは手が入らないとか、そういうレベルだったのでぼるよがやるのですが、シートが邪魔なので、開けたシートをAKに押えておいてもらいつつ、中が暗いのでライトで手元を照らしてもらう。

そんな苦労を二人でしながらバッテリーを外しました。

充電したけどダメだったのかどうかは覚えていませんが、充電と同時にAKがネットですぐに新しいバッテリーを発見。
ヨドバシだったかな、ネットで注文して翌日秋葉原の店頭で受け取れるとか。

なので翌朝一番に、MT09-SPで初めてタンデムして秋葉原にバッテリーを受け取りに行きましたw

そして帰宅後すぐに装着作業。
またもやぼるよの出番です。

AKはシートを押さえて手元を照らす。

そして、ぼるよが慎重に、落とさないようにネジを目的の所に何とかある程度はめたら、あとはAKがしっかり閉める。

これで無事にフォルツアのエンジンがかかったのです!
半年ぶりのフォルツア復活でした。

ということで、それからはリアボックスはついていないものの、フォルツアが通勤も買い物も街乗りも全部担ってくれたのです。

しかしその間も、もちろんコマジェをどうするかは常に悩みのタネ。

乗り換えるとしても、コマジェをどうするか…。
廃車にされるとかスクラップされるとか、そんなのは嫌なんです…。

悩んでいるうちに新型コロナウィルスの感染が拡大

AKスーパーのお勧めはADV150でしたが、跨ってみると、どうしても足つきがきになり、コマジェの座り良さと比較してしまうのです。

この数年で、めぼしいスクーターはほとんど跨ったような気がします。
でもどれも「コレがいい!」というまでには到達しないのです。

もちろんカブにも跨ってみました。
「くまもんの可愛いなぁ」と思い(笑)

でも思ってたよりカブはシート高があったので、残念ながらぼるよの中では候補車にはなりませんでした。

150CCのスクーターではないのですが、去年の今頃はHONDAのLEBEL250にも興味があったんです。
何と言っても足つきがいい(^^♪

でも、コマジェほど楽に街中で取り扱えるかといったら、きっとそうではない…。

ツーリングに行くにはとっても良さそう!

珍しく「欲しいなー」とは思いました。
ADVとLEBELが一番の候補車だったのですが、そうこうしているうちに新型コロナウィルスの感染が拡大し、東京モーターサイクルショーが中止になってしまい色んなバイクを直接見る事が出来ず、とうとう緊急事態宣言も発出されたりで、新しいバイクを買う気が削がれてしまいました

だって、「今買ってもどこにも行けないじゃん。」て。

1年以上悩んだあげくとうとうコマジェを手放す日が

これまでにも何度かコマジェは不調になり、そのたびに、

・お金を掛けて修理をするか
・それとも新しい故障の心配がない安全なバイクにそろそろ乗り換えるか

という二択に悩んできました。

そしてとうとう決断の時が来たのです…。

続く

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