愛車とのお別れ-号泣した出来事と気付かされた大切な存在

本当に大切だったCB400SB。
ぼるよスーパーの名前の由来になった大事なぼるどーる。
ちょっとメタリックがかった赤がお気に入りだったぼるどーる。

昨日、とうとう、本当に手放してしまいました。

手放すきっかけはもらい事故

動画でも少しお話しましたが、去年もらい事故にあい、怪我をしてバイクの修理をして、乗れない期間が長くなってしまい、その間に段々恐怖心が芽生え、運転に自信をなくし、体力筋力の低下から元々苦手だった取り回しですぐに疲労してしまい、バイクを支えることもままならない自分に不安を感じ、そんな気持ちが運転にも影響してしまい…。

車検のタイミングや気候など、他にも諸々いろんな事情や要素や理由と葛藤しながら、残念ながら手放そうと決めたのが去年。秋が終わり冬が始まる頃。

youtubeに動画を公開したのは今年の2月だけれど、本当は去年のうちにほぼ決めていて、あの動画も撮影していました。年末の車検を通さなかったのです。

編集もしてあったのですが、何だかアレを公開する決心もつかないまま年を越してしまい、そしてタイミングも逃していたけれど、暖かくなる前には出さねば!と思い、決心して公開したのが例のありがとう動画なのです。

寒さ引きこもってしまった冬

自分自身もテンションが上がらず寒さでこたつに引きこもる日が多かったですが、愛車を手放すと決めてからのこの冬は、愛車にもカバーをかけたまま寒いガレージに置いたままで、ほとんど陽にあたる事もなかったCB400SB。

今思えば、なんてヒドい事をしたんだろう…

バッテリーあがりを気にして、何度かカバーを外してエンジンをかけてみたりはしていたのですが、そんな心配をよそにCBは一発で元気な音を出していました。

1週間前に最後の洗車をした時も、相変わらず元気な音を聞かせてくれ、アイドリングが落ち着くまでしばらくエンジンをかけたままにしておきました。

AKスーパーが最後に「ぼぉ~んっ」とふかしてくれた時も、それはそれは近所迷惑になるくらい、いい音をさせてました。

手放す前日のショックな出来事

ところが一週間後。
とうとう買い取り屋さんが「明日の朝来る」となった時です。

ガレージの奥のバイクと手前のバイクを入れ替える際にエンジンをかけてみると、
「きゅるるるるぅ~」と元気のない音…。

信じられず、もう一度やってみましたが、CBのエンジンはかかりませんでした…。

これはかなりショックな出来事でした。
一週間前まであんなに元気だったのに。

購入してから6年間、一度もバッテリーがあがったことはなかったのに、最後の最後になって…。

「こんな事ってあるんだ…」

とうとう買い取りの日が決まったことを、まるでCBが察したかのように、

「もう、いいのね…?」
「今まで待ってたけど、もう本当に乗らないのね…?」
「だったら私も休むよ…?」

と静かに眠りについたように思えてしまいました。
CBを見ていたら、本当にそういうセリフをCBに語り掛けられた気がしたのです。

「もう手放す」と決めてから、いや、正確には「もう乗れないかも」という気持ちになってしまってからは、正直CBを見るのが辛くて、カバーをかけたまま見ないようにしていたところがあるのです。

「本当にごめん…」

涙が出てきます。
なんて可哀想な事をしてしまったんだろうと後悔しました。

今まではきっと、
「いつでも乗れるようにしとくからね!」
と頑張ってバッテリー切らさないようにしてくれてたんだと思いました。

それなのにぼるよは、カバーをかけたまま見ないように寒い冬をやり過ごしてしまったのです。
後悔とショックで…心が痛みました。

一週間前には元気だったバッテリーなので、
「今なら充電すればまた復活するよ。」
と、AKスーパーがすぐに外して充電してくれました。

「明日の朝、つけてあげるから。」と。

こんなにも大切な存在だったと気付かされた

AKスーパーの赤い隼とMT09-SPもバッテリーがあがってしまい、彼もとても淋しそうでした。

「最後に音聞きたかったなぁ。ホントに可哀想な事しちゃったね…」
「バイクってこんな気持ちにさせてくれるんだね…」と。

正直、自分達がまさか鉄の塊に対してこんなに愛着を持ち、その塊が元気をなくしてしまったらこんなにも悲しく、手放すことでこれほど淋しい思いをするとは思いませんでした。

愛車、まさに愛車。
愛着を持ち過ぎました。

「大切にしているモノには魂が宿るっていうけど、本当だね。」とAKに言われ、ますますバイク達にひどいことをしてしまったと、涙がとまりませんでした。

それからしばらく号泣し、その夜は夢にも見ました。

朝方目が覚めた時、外は雨の音がしていました。

「今日は雨か…。雨の中引き取られていくのか…。」
と憂鬱な気分に。

とうとう別れの朝がやってきた

起きた時には淋しい雨が降っていましたが、しかし買い取り業者さんが来る頃には雨はすっかり上がり、空を見上げたら青空が広がっていました。
そして、春どころか暑いくらいの気温です。

バイクカバーを外してみると、バイクに陽が当たりキラキラ光っていて、とても綺麗でした。

そして、そんな光景を見るのは何だかすごく久しぶりだな、と思いました。
しばらく忘れていた光景に、目が覚めた気がしました。

気温も高く天気も良い。
まさにバイクの季節到来!という日でした。

これから楽しく乗れる季節なのに、
「こんな日に手放すなんてつらいね。」
とAKに言ったら、
「でも雨だったらもっと嫌でしょ?」と。

確かに、それはそれでもっと嫌ですね。

今までは「バイクに乗れる!」ってことで春はウキウキの季節でしたが、
「春はお別れの季節」でもあったんだと改めて感じてしまいました。

キラキラ光っているバイクを見ていたら、楽しく走っていた暖かい季節を思い出し、
「手放さなくてもよかったんじゃないか…」という気持ちにさえなりました。

もしかしたら乗れるのかもしれない。
また楽しく走れるのかもしれない。

そんな気持ちもよぎりましたが、

やはり今はやめておこう。
不安な気持ちで乗るのはよくない。
そして、一度そう決めたじゃないか。

バイクに快適な季節は短くて、モタモタしているとすぐ梅雨が来て、梅雨があけたら猛暑に襲われ、そしてあっという間に寒くなり長い冬が来るんだよ、きっと。

と自分に言い聞かせました。

最後まで心の中に葛藤はあったけれど払拭し、そしてとうとう我が家から3台のバイクが旅立っていきました

愛車には感謝しかない

本当にたくさん楽しい思い出をくれたバイク達。

特にぼるよは「バイクに乗ってる」というよりも、
「CBに乗らせてもらってる」という感覚が強かったので、感謝しかありません。

「ぼるよが運転ヘタでも、私がいー感じにうまいコトやっとくから、跨っときな!」
みたいな感じで、彼女には色んな所に連れて行ってもらい、色んな景色を見せてもらい、季節の匂いや風を感じさせてもらいました。

世界が広がり、視野も広がり、出会いももらい、本当にいろんな経験をさせてもらい、考え方が変わったり、人としても成長させてもらったと思います。

今でも思い出すと涙がとまりません。

自分でも気付かないうちに、愛車のバイクはこんなにも自分の中で大切な存在になっていたんだと、つくづく実感しました。
気付かされました。

空いたガレージを見ると、何とも言えない淋しい気持ちになります。

今までは6台もあって、
「せまっ!」、「通れない!」と思ったこともあったのに、不思議なものです。

しかし悲しんでばかりはいられません。

愛車だったバイク達が、良い人に買ってもらえますようにと祈ります。
そして大事にしてもらえますように。

新しい持ち主さんと、楽しく走れますように。
いー音を出して元気にびゅーんっと走ってくれる事を願ってやみません。

バイクちゃん達に幸あれ!
楽しかったよ!!

本当にありがとう!!!

P.S.

手放すという告白動画を公開して、たくさんの方に、本当にたくさんの暖かいお言葉や励ましのコメントを頂きました。
そんなコメントを最初は泣きながら読ませて頂いてたのですが、おかげ様でだんだん元気が出てきて、本当に感謝でした。
ただ、また実際にバイクとのお別れが来て今はちょっとヘコんでしまいましたが、また元気になります。
本当に暖かい励ましをいつもありがとうございますm(__)m

元気を出して、またブログもyoutubeも再開しようと思います。

愛車たちとの大事な思い出が記録されている場なので、また新しい思い出を追加していこうと思います。

今までたくさんの応援をありがとうございました。
そしてよろしければ、これからもどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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